WSL の Linux ディストリビューションを既定ユーザーで起動する方法について

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Windows Subsystem for Linux(WSL)を使用すると、Windows 上で Linux ディストリビューションを実行できます。WSL を使用すると、コマンドラインインターフェイス(CLI)を使用して、Linux のシェルを使用できるため、Linux のツールやアプリを Windows で使うことができます。

WSL を使用するには、Linux ディストリビューションをダウンロードしてインストールする必要があります。そして、WSL で Linux を使い始めると、次のような課題に直面することがあります。それは、Linux ディストリビューション使用時にいちいち目的の操作ユーザーにスイッチする手間です。この記事では、Linux ディストリビューションを既定ユーザーで起動する方法について説明します。

はじめに

WSL を使用する場合、Linux ディストリビューションを起動する必要があります。通常、wslコマンドを実行して、Linux ディストリビューションを起動します。しかし、Windows は通常、Linux ディストリビューションをインストールした際に最初に作成されたユーザーで Linux を起動します。目的の操作ユーザーで Linux を起動しないため、毎回ユーザー切り替えなければなりません。これは非常に面倒です。

Fedora の場合における設定例

ここでは、Fedora を例に挙げて、Linux ディストリビューションを既定ユーザーで起動する方法について説明します。まず、/etc/wsl.confファイルを作成します。

sudo nano /etc/wsl.conf

次に、作成した wsl.conf ファイルの中に以下の行を追加します。

[user]
default=admin

ここで指定するadminは既定で起動する Linux ディストリビューションのユーザー名になります。この部分を Linux ディストリビューション起動時に既定で使用したいユーザー名にしてください。使用したいユーザーは予め Linux ディストリビューションで作成しておいてください。

これで、毎回 WSL の Linux ディストリビューション起動時に目的の操作ユーザーにスイッチする必要がなくなります。既定で指定したユーザーで Linux ディストリビューションが起動します。

まとめ

この記事では、WSLを使用してLinuxディストリビューションを既定ユーザーで起動する方法について説明しました。/etc/wsl.confファイルを編集して、既定のユーザーで Linux ディストリビューションを起動することができます。

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